
2026年10月31日(土)、東浦町緒川の林ぶどう園で「ぶどう畑のハロウィンパーティ」が開催されました。
主催の「ぶどう畑のなかまたち」の一員である、林ぶどう園を営む林佑亮さんは、地域の人が集まる場づくりにも取り組んでいます。
ぶどう畑を会場にしたイベントには、どんな思いが込められているのでしょうか。林ぶどう園を訪ね、ぶどう作りの工夫と、東浦町の未来への思いを伺いました。
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今回お話をお聞きした方

株式会社グレープファクトリー 代表取締役の林 佑亮 (はやし ゆうすけ)さんです。
13年ほど前に林ぶどう園を受け継ぎ、栽培だけでなく経営者、人気Youtuberとしても活躍しています。
林さんに実際にお話を聞いてみました
林ぶどう園のなりたち
林さん:林ぶどう園がぶどうの栽培を始めたのは、祖父の世代の1975年前後です。周囲も農作物の栽培を同時期に始めていたと聞いています。
東浦町は起伏が多い地形で、当時森や林だった場所を開拓し、農地にしていきました。最初はみかんを作っていたものの、競合が増えてぶどうに移行していきました。
当初はデラウェアという小粒のぶどうを栽培していましたが、徐々に巨峰を作るようになりました。
デパートの松坂屋に直接売り込んだり、中日新聞に取材に来てもらったりと宣伝にも注力しました。

林ぶどう園の巨峰。林さんによると、甘さや味は「種あり」のほうが評価が高いにも関わらず、近年では種なしの需要が高まり、ブランディングに苦労されることもあったのだとか。
編集部:先日お伺いした時に、シャインマスカットがたくさん並んでいました。
購入し食べてみたところ、皮ごと食べているのにまったく苦みがなく、さわやかでさっぱりした味に驚きました。家族でいただき、すぐに無くなってしまいました。
林さん:シャインマスカットは、自分自身がぶどう園の仕事を始めた13年ほど前から栽培を始めています。
集まりで飲んだソフトドリンクにシャインマスカットが入っていて、「こんなに美味しいぶどうがあるんだ」と感動したことがきっかけ。
最初はうまく行かず苦戦しましたが、有識者に来てもらい研究を重ねました。えぐみがないのは、肥料を繊細に調整しているからだと思います。

収穫前の林ぶどう園の様子。大きな粒のシャインマスカットはずっしりと重たく、味は甘くてフレッシュです。
ぶどうを使った製品開発の取り組み
林さん:過去にはいろんなチャレンジをしました。ワインやぶどうゼリーなどの開発に取り組みましたが、やはり売る手間もあるし、ワインだとこだわりが強い愛好家もいて評価が難しかったりと、時代的にも少し早かったような気がしますね。今から取り組めばまた違う結果が出るかもしれません。
現在では、地元のケーキ屋でレーズンを焼き菓子にいれたり、東浦ビールにぶどうが使われていたりと、ぶどうを使った製品が販売されています。
ぶどう畑を地域の人が集まる場所に
林さん:東浦町まち・ひと・しごと創生総合戦略検討委員会に関わる中で、人が集まれる場所や機会へのニーズが高いと感じました。実際にそのような場を作っていこうということで、町内企業が自然と集まり「ぶどう畑のなかまたち」の活動が始まりました。
2024年10月26日に「ぶどう畑の宵マルシェ」を開催し、沢山の人が来場しました。

10/31(土)開催のハロウィンパーティの会場となった林ぶどう園
ぶどう作りを通して、子どもたちに伝えたいこと
林さん:ぶどう園自体は減っていて、組合に参加する農家は一時期40農家ほどあったものの、現在では23農家まで減っています。後継者の問題があり、今世代でたたむという人もいます。
編集部:日本全体で話題になっている、後継者不在の課題ですね。
林さん:現在は東浦町の子どもたちの教育に関わっていますが、商品開発のアイデアを聞いたところ、ほとんどの子どもが「ぶどうを使った何かをつくりたい」と答えてくれました。
東浦町の中学生が「ぶどうバターづくり」にチャレンジしています。「企画して最初から作り上げる」ことはとても大事。子どもたちにとっては必要な力で、社会に出ても活かすことができる。それを教えたいと思っています。
東浦町を「帰ってきたい」と思えるまちに
林さん:東浦町は大きな可能性を秘めていて、これからもどんどん伸びるし、どんな風にでも色を塗れます。子どもたちが成長して「東浦町に帰ってきたい」そんな風に思ってもらえたら嬉しいですね。
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